門扉で変わる住宅の印象

今回は門扉について紹介していきたいと思います。ちなみに読み方は「もんぴ」と呼びます。
門扉とは、自分の家の敷地と公共道路などを隔てる「門の扉」です。来客者が最初に目にする場所でもあるため「住宅の顔」などとも呼ばれています。
訪問者を招き入れることもすれば、拒むこともできるため防犯の役割を担っているのも特徴です。
門扉があるかないかによって、周囲からの印象が大きく変わるでしょう。またどのような門扉を設置するかによっても、住宅の印象を大きく左右します。
そのため住宅のイメージや、自分が近隣住宅に与えたい印象などにより選ぶべき門扉も異なるのです。

門扉の4つの必要性

門扉は大きく4つの必要性から設置をすることが必要になってきます。

  • 防犯性
  • プライバシー
  • 安全性
  • 気持ちの切り替え

の4つです。それぞれ見ていきましょう。

防犯のための門扉

門扉を設置する目的で一番多いのが、この理由ではないでしょうか。門扉は住宅の敷地と道路の境目に設置し、侵入者を拒む役割があり、たった1枚の扉でも不審者の侵入率に影響すると言われています。
最近では、さらに防犯性が高くなり、暗証番号で開錠できる機能をもったものや、室内から施錠や開錠ができる電子がついた門扉も発売されており、日々進化を遂げています。

プライバシーを守るための門扉

人通りが多い土地に住んでいる場合、道路や隣家からの視線が気になりますよね。門扉はそんな時にも役に立ちます。門扉によって、住宅と道路の間に境界線を設けることで、家族のプライバシーを守ることができます。
注意しないといけないのは、あまりに背の高すぎる門扉を入れてしまうと、万が一侵入者が入った際に隠れる場所をつくってしまい、折角防犯性を上げるために設置した門扉が本末転倒な結果になってしまいます。

安全性を高めるための門扉

小さいお子さんがいらっしゃる方や、ペットを飼っている方が門扉を設置されるときの理由の多くはこれです。
門扉があれば、お子さんが勢いよく道路に飛び出したり、ペットが勝手に敷地外に出ていく事を防げますね。とくに交通量が多い道路に面している住宅では、門扉の設置を検討したほうがよいでしょう。

気持ちにメリハリをつけるための門扉

意外かもしれませんが、門扉があることで気持ちとしても敷地内と敷地外が区切られ、夜に門扉を開けると帰って来たなという実感が強まります。朝に門扉を開けるとこれから仕事だと引き締まるのではないでしょうか。
このように毎日の生活にメリハリをつけるために門扉を設置する方も少なくありません。

門扉の「開き方」の特徴

門扉には「外開き」「内開き」「引き戸」の3つの開き方があります。玄関周りのスペースの広さや奥行き、使い勝手を考えて、ライフスタイルに合ったタイプを選んでいきましょう。3タイプそれぞれの開き方の構造とその特徴について紹介していきたいと思います。

外開きタイプ

住宅側から道路側に向かって開くのが外開きタイプです。門扉を開いた時に敷地の外に出ないように、取付位置を道路側から住宅側に移動させる必要があります。

内開きタイプ

道路側から住宅側に向かって開くのが内開きタイプです。多くの住宅で使われているスタンダードなタイプです。扉が開く分だけ、住宅側に奥行きを確保する必要があります。

引き戸タイプ

左右どちらか横方向にスライドさせて開閉するのが引き戸タイプです。内開き・外開きタイプのように住宅側や道路側のスペースを気にすることなく、玄関周りに奥行きがない場合でも設置できるのが特徴です。間口が広く開けられるので、ベビーカーや車いす、自転車などを頻繁に出入りさせたい家庭にもおすすめです。

門扉の代表的な仕様6種類

門扉は3種類の開き方に加えて、形状やデザイン、仕様によって更に細かく分類できます。ココでは代表的な6種類の特徴をまとめていきます。

片開き

「片開き門扉」は、1枚の門によって作られている門扉です。どちらか片方に向かって開けます。
玄関の扉でよく使われているほか、勝手口や狭い入り口などに設置されることが多い傾向にあります。ほかの門扉の種類と比較すると、安い費用で設置できるため予算に余裕がない場合にもおすすめです。
しかし、間口が門扉1枚分しかないので、物を持っての出入りや大きな荷物や家具などを搬入するときに不便を感じることがあります。

両開き

「両開き門扉」は、2枚の扉を使って作られている門扉のことです。左右どちらの扉も開閉可能で、間口の幅は均等になっています。
2枚の扉が動くため、開くほうに広いスペースを確保できなければ設置できません。
また片開き門扉よりも費用はかかりますが、門扉としてはスタンダードなタイプです。さまざまなメーカーで両開き門扉が発売されているため、選択肢が豊富な点もメリットといえるでしょう。

親子開き

「親子開き」は両開き門扉と似ていますが、片方の間口が狭く固定されています。
基本的には広い扉のほうを開閉して使用します。ただし大きい荷物を出し入れする際には、固定している小さい扉も開ければ広い間口となるため使い勝手がよい点が魅力です。
また左右非対称なアンバランス感を楽しめるところも人気の理由といえるでしょう。

折り戸

「折り戸」は、門を開いたときに扉を折りたためるような仕組みになっています。完全に開放すると間口が広くなるため、車の出入りもしやすいのが特徴です。
門を開いたときに扉を折り畳めることから、スペースがそれほどなくても設置できる点も嬉しいポイントでしょう。
扉の枚数によって「3枚折り戸」や「4枚折り戸」などと呼び名が変わります。

跳ね上げ門扉

上下に扉が開閉する「跳ね上げ門扉」は、駐車場などに設置されることが多い門扉です。手動や電動により門を開けるときには、扉が上方に上がっていきます。
扉を内外に開いたり、横にスライドさせたりしないためスペースがなくても設置できる点がメリットです。全体的にすっきりした見た目がお好みの方におすすめします。

アコーディオン門扉

「アコーディオン門扉」とは、楽器のアコーディオンのように伸縮性がある門扉のこと。よく学校や施設などの門として設置されています。ガレージに設置している方も多いですね。
前後に開閉するのではなく、横に伸縮させながら門を開閉するためスペースがなくても設置可能です。アコーディオン門扉は、和風よりも洋風な住宅によく似合います。

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門扉の代表的な素材6種類

最後に門扉に良く用いられる代表的な素材6つを紹介していきます。
それぞれのメリット・デメリットを知って、素材を選んで行きましょう。

アルミ形材

門扉にもっともよく使われる素材がアルミです。錆や腐食に強く、軽量であることから、扱いやすいことがメリット。飽きのこないシンプルさも魅力で、素材を生かしたスタイリッシュでシャープなデザインが豊富です。アルミ形材は、どんなスタイルの家も合わせやすいオールマイティな素材で、安価であるうえに長持ちするのも人気の理由です。

アルミ鋳物

アルミ形材と並んで人気なのがアルミ鋳物。アルミ形材と比べると価格は高めになりますが、デザイン性が高く、洋風の建築にも合う重厚感が特徴的。曲線や凹凸などを組み合わせた凝ったデザインも多く、高級感を演出できる素材です。エレガントでおしゃれなイメージもあり、レンガの壁などにもよく合います。

樹脂素材

ポリエチレンなどの樹脂系素材を利用したのが樹脂系の門扉。メンテナンスに手間がかからない扱いやすい素材です。木目調で天然の木に見えるものや、樹脂とアルミを組み合わせて強度を高めたものも。比較的どのようなタイプの住宅にも合わせやすく、ナチュラルでモダンなイメージのものが多く見られます。

鉄製素材

ヨーロッパの古い邸宅をイメージさせるようなアイアンゲート。鉄製の門扉は輸入住宅などとコーディネートされるのをよく見かけます。重厚な印象の鉄製素材は、アンティーク調の住宅と相性ぴったり。海外の物件でもよく見かける鉄の門扉は、まるで映画のワンシーンのような情緒あふれる深みのある雰囲気を作り出してくれます。鉄なので、定期的にメンテナンスするなど、サビのケアが必要になります。

木製素材

天然木ならではの優しい手触りや質感の木製門扉も人気。木製には、おもに針葉樹を使用した「ソフトウッド」と広葉樹を使用した「ハードウッド」の2種類があります。柔らかくさまざまなデザインに加工されるソフトウッド、硬くて丈夫なハードウッドそれぞれにメリットがあります。和風住宅はもちろん輸入住宅と合わせても存在感ある門扉が際立ちます。腐食しやすいなど弱点がありますが、最近では耐久性のあるタイプも増えています。

スチールメッシュ

カジュアルな印象のスチールメッシュ。日当たりや目線を妨げることのない開放感あふれるイメージの門扉にぴったりです。耐候性の低さがデメリットですが、格子やスリットなどデザイン性にも優れ、価格が安いことや、強度に優れていて加工がしやすいことなどがメリットです。

いかがでしたでしょうか。門扉には紹介してきたように多種多様なタイプがあります。自分たちのライフスタイルに合わせて、使いやすい門扉を探してみてください。
さらに、防犯性や安全性を高めたり、気持ちのオン・オフの切り替えをしたりと、生活の質を向上させてくれます。

新築外構やリフォーム外構などで、門扉の設置を検討している方はまで外構スマートお気軽にお問い合わせ下さい

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